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『さよならのつづき』の感想・考察、結末(ラスト)までネタバレ!

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Netflixのオリジナルドラマ『さよならのつづき』が話題になっています。

このドラマは、最愛の恋人を亡くした主人公の女性が、彼の心臓を移植された男性に出会いお互いに惹かれあっていく物語なのですが、その男性には妻がいて不倫であることから、賛否両論を巻き起こしています。

今回は、ドラマ『さよならのつづき』について、感想や考察をネタバレありでみていきたいと思います。結末まで詳しく書いていきますので、まだご覧になっていない方はご注意ください。

ドラマ『さよならのつづき』のあらすじは?

ドラマ『さよならのつづき』のあらすじについては、こちらの記事で詳しく書きましたので、ご覧ください。第1話から第8話の結末(ラスト)まで、かなり詳細に書いています。

考察:運命とは、選択の繰り返し?偶然をカッコよく言ったもの?

ドラマ『さよならのつづき』の中で、運命という言葉が繰り返し出てきます。

主人公の菅原さえ子(有村架純)が働くコーヒー会社の株式会社茜で、社長のみどり(伊藤歩)が失恋した時に、「仕事はともかく、恋愛はうまくいかない運命なのよ」と言います。

それに対して、さえ子は「運命って変わらないものと言う感じがするけど、人生は選択の連続で、自分で選んでいるんです。選択し続けましょ」と励まします。

その後に、みどりから仕事の話をされた時に、みどりは「さっきの話で行くと、さえ子は自分で選びたいって感じだよね?」と言って、さえ子に自分で選ばせるのですが、その選択によって、さえ子はもう話さないと決めていた成瀬(坂口健太郎)と仕事で関わるようになります。

成瀬は大学の学生生活課で働いており、カフェを作るのにさえ子の会社に入ってもらうようになったのですが、そのカフェを作ろうとしたスペースに歴史ある焙煎機が放置されていたことがわかり、それを成瀬が「運命ですね」と言ったら、さえ子は「運命って、偶然をカッコよく言っただけですからね」と言います。

運命とは、選択の繰り返しなのか、偶然をカッコよく言ったものなのか。

もう一つ、運命を感じさせる出来事があります。

実は、成瀬とさえ子と、さえ子の恋人の雄介(生田斗真)は、以前会っていたのです。

それはある雨の日のことでした。急な雨で、成瀬が雨宿りしていると、同じ建物にさえ子が雨宿りしにきたのです。少し経ってから、雄介が走って来ました。さえ子は雄介に、傘を持って迎えに来て欲しかったのに、なんと雄介は手ぶら。

漫才のように喧嘩をする二人を微笑ましく眺めていた成瀬は、その後迎えに来た妻のミキ(中村ゆり)の車から傘と長靴を取り出し、二人に渡すのです。

そして、成瀬は帰り道で、ミキに「やっぱり移植手術受けようかな」と伝えます。二人を見て、自分も元気になってミキと口喧嘩してみたいと思ったのだそうです。

成瀬は元々、移植手術を受けるつもりはなかったけれども、さえ子と雄介に出会ったことで、気持ちが変わり、移植手術を受ける決意を固めたのです。

つまり、雄介とさえ子に会っていなければ、成瀬は移植手術を受けていなかった。成瀬の選択が、運命を変えたとも言えますし、二人に偶然出会ったことで移植手術を選択できたのですから、選択のきっかけになる出来事が運命だとも言えますね。

感想:ミキが尽くしすぎではないか?

ドラマ『さよならのつづき』では、成瀬の妻ミキの言動が、尽くしすぎなのでは?と感じる箇所が多々ありました。

成瀬が通勤に使う駅までは毎日車で送り迎えして、成瀬が病気で苦しんでいる時には気丈に明るく振る舞って、成瀬が働けない間も自分がりんご農園を両親と切り盛りして稼ぎ、挙句の果てには、成瀬がさえ子に会いにハワイに行くのを許すのです。

惚れた弱みとはいえ、ここまで尽くすだろうかと思うのと同時に、痛々しさを感じ、感情のままに生きているさえ子の方が魅力的に映ってしまって、かわいそうに感じます。

また、最終回の最後に、さえ子をりんごの収穫手伝いのために呼ぶのはどんな心境なのだろう、と疑問に思いました。

「毎年よろしくね、会いたいから」というミキの心境は、どのような感情の変化があってそこに至ったのでしょうか。

伏線があるとしたら、ミキがさえ子に会いにいき、成瀬に近づくのをやめてと言った駅のシーンかなと思いました。

ミキは「お気持ちはわかりますが」と言います。すると、さえ子は「あなたに何がわかるって言うんですか。だってあなたの大切な人は生きているじゃないですか。軽々しくわかるなんて言わないでください」と反論します。

ミキは成瀬が亡くなって、さえ子の気持ちが心の底からわかるようになったから、さえ子に会いたくなったのかなと思いました。

それでもやはり、最愛の夫が最後に愛した自分以外の人に会いたいと思うだろうか、と疑問は残ります。私だったら二度と会いたくないだろうと思います。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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