横浜流星さん主演の映画『正体』が11月29日に公開になります。
映画『正体』は、染井為人さんの小説が原作で、WOWOWで亀梨和也さん主演でドラマ化された作品です。
今回は、映画『正体』のあらすじや結末予想まで、ネタバレありで書いていきますので、映画をまだご覧になっていない方はご注意ください。
映画『正体』のあらすじは?
まずは、映画『正体』のあらすじを見ていきましょう。
日本中を震撼させた凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)が脱走した。潜伏し逃走を続ける鏑木と日本各地で出会った沙耶香(吉岡里帆)、和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)そして彼を追う刑事・又貫(山田孝之)。又貫は沙耶香らを取り調べるが、それぞれ出会った鏑木はまったく別人のような姿だった。間一髪の逃走を繰り返す343日間。彼の正体とは?そして顔を変えながら日本を縦断する鏑木の【真の目的】とは。その真相が明らかになったとき、信じる想いに心震える、感動のサスペンス。
映画『正体』公式サイト https://movies.shochiku.co.jp/shotai-movie/
映画『正体』のネタバレありのあらすじは?
ここからは、映画『正体』のあらすじを、ネタバレありで詳しく見ていきます。
主にドラマ版の『正体』を元にして見ていきますので、映画とは設定やストーリーが異なる箇所がある可能性があります。ご了承ください。
鏑木の犯した罪
鏑木慶一は、強盗目的で入った家で、両親と2歳の男の子を殺害した罪で死刑が言い渡されています。(ドラマでは、子どもはおらず、夫婦を殺した罪で死刑となっています)
移送される途中で立ち寄ったトイレで、鏑木は警察官の隙をついて逃走します。
遠藤という名前で、建設作業員で働く鏑木
鏑木は、遠藤という名前で建設作業員として働いています。同じ職場の野々村和也は、新人の遠藤(鏑木)を気にかけてくれています。
ある日、現場で作業中に事故が起き、平田という年老いた作業員が怪我をしてしまいます。しかし、会社は労災などを適用せず、何の補償もしない様子です。
和也は、遠藤(鏑木)が法律の勉強していたのを知って、何か良い方法はないかと相談します。遠藤(鏑木)は、和也と一緒に会社に補償をするように掛け合いますが、和也は会社の社員に殴られてしまいます。
遠藤(鏑木)は、会社をうまく脅して、和也と平田に10万円ずつ補償金を出してもらうことに成功しました。
それにより和也は遠藤(鏑木)を信頼するようになりますが、ある日偶然指名手配犯の画像をテレビで見て、遠藤が鏑木なのではないかと気づいてしまいます。
二人で部屋で飲んでいる時に、和也は遠藤(鏑木)にそれとなく前に住んでいた場所など聞きますが、遠藤(鏑木)は和也の様子がおかしいことに気づきます。
外に出た和也は、警察へ電話しようとしますが、思いとどまって電話を切ったところへ遠藤(鏑木)が出てきて、和也が警察へ電話しようとしたのだと勘づきます。
翌日、鏑木は逃げていなくなっており、警察が部屋を調べにきていました。
やってきた刑事の又貫に、和也は鏑木はまったく殺人を犯したように感じなかった、とてもいい奴だと語るのでした。
那須という名前で、在宅ライターとして働く鏑木
鏑木は那須という名前で、Webメディアの在宅ライターとして働いています。
ネットカフェを転々としている那須(鏑木)は、原稿を出しているWebメディアの社員の安藤沙耶香と夜ご飯を食べに行った帰りに家に来ないかと誘われ、一緒に住むようになります。
沙耶香の両親はすでに他界しており、沙耶香は実家の一軒家に一人で住んでいて、部屋が余っているから住まわせてくれることになったのです。
那須(鏑木)は、家に住まわせてもらっている代わりに、掃除や料理など家事を積極的にしています。
ある日、コンビニに行った帰りに様子のおかしな人物を見つけた那須(鏑木)は、その人物が高架橋の上から飛び降り自殺しようとしたところを助けます。
彼は、渡辺という名前で弁護士をしていました。渡辺は痴漢の冤罪で、動画が拡散され、所属した弁護士事務所をクビになっていたのです。
痴漢自体は冤罪とわかり逮捕されていないのですが、動画が拡散されたことで、まるで痴漢をしたかのようにネットでは扱われてしまっていました。
那須(鏑木)は、渡辺のことをWebメディアで記事にしてみないかと沙耶香に持ちかけ、その記事が拡散されたことで渡辺は冤罪であることが世間に知られます。
那須(鏑木)と沙耶香は一緒に暮らすうちに仲良くなっていきますが、ある日沙耶香の元カレがやってきます。元カレは、沙耶香とヨリを戻そうと無理やり押し倒そうとしますが、那須が帰ってきたことで、事なきを得ます。
元彼は、那須が鏑木に似てるのではないかと疑い、沙耶香に伝えます。沙耶香は取り合おうとしませんでしたが、ネットで鏑木の画像を見て、那須に似ていることに驚きます。
沙耶香が家に帰ると、刑事が待ち構えていました。鏑木に似た男が沙耶香と住んでいると通報があったのです。
鏑木は沙耶香の助けもあり、再び逃走するのでした。
久間という名前で、山形の工場で働く鏑木
(原作の小説では、在宅ライターとして働いた後、長野の旅館で働きます。なので、映画では長野の旅館で、袴田という名前で働く姿も描写があるかもしれません。)
鏑木は、山形で久間という名前で新興宗教の施設に来ています。顔をメイクで変えて、鏑木であることがバレないようにしています。
鏑木が死刑になった事件には、目撃者がいました。それは、殺された夫の母親で、井尾由子という女性でした。
彼女の妹である笹原浩子も、職場の同僚と一緒に、久間と同じ時に宗教施設に来ていました。どうやら、久間(鏑木)は笹原浩子に接近しようと考えているようです。
久間は、浩子が働くパン工場で働くようになります。
浩子は同僚と一緒に宗教に入会しますが、入会するときに家族の個人情報まで詳しく書かされたので、少し違和感を覚えていました。
久間(鏑木)は、宗教施設の事務をボランティアで手伝っているのですが、その時に、こっそりと浩子の入会資料を探し出し、井尾由子がどこの福祉施設に入っているかを確認していました。
ある日、浩子と一緒に宗教に入会した同僚が、息子の名を語るオレオレ詐欺に遭います。
落ち込む同僚を連れて、宗教施設へ行こうとする浩子ですが、宗教施設へ行こうとしたその時、久間が封筒を抱えてやってきます。
その封筒の中には、宗教団体が会員の名簿を詐欺グループに横流ししている証拠を集めた資料が入っていました。
久間は、浩子と同僚に、弁護士の渡辺の名刺を渡して「この人に相談してみてください」と告げます。
翌日、工場には警察が来ており、久間(鏑木)は再び姿を消すのでした。
桜井という名前で、介護士として働く鏑木
鏑木は、桜井という名前で、介護士として施設で働いています。そこは、井尾由子の住んでいる施設でした。
同僚の酒井舞は、一生懸命に働く桜井に好感を持っています。
ある日、桜井(鏑木)が井尾由子の部屋で、由子に何かを思い出してもらおうと必死に話しかけているのを見かけます。
舞は不思議に思って見ていたのですが、他の同僚が由子は殺人事件の被害者の母親だということを話しているのを聞いて、桜井(鏑木)が逃走している死刑囚の鏑木なのではないかと勘づきます。
それを同僚に話したことで、施設長が警察に連絡してしまいます。
警察が到着すると、桜井(鏑木)を助けようと考えた舞は「私、あなたの正体を知っています」と告げます。
桜井(鏑木)は舞の手を引っ張って走り、倉庫の中に隠れますが、警察がやってきてしまい、桜井は舞を人質に取って立て籠ります。
事件の真相、真犯人は?
鏑木は、立てこもっている最中に、舞に真実を話します。
殺人事件のあった日、鏑木は井尾家の前を歩いていると、中から黒い服を着た男が足早に出てきました。そして、家の中から井尾由子の叫び声が聞こえてきました。
鏑木が「どうかしましたか?」と言って駆けつけると、家の中では由子の息子夫婦が刺し殺されていました。
鏑木は、包丁を抜いて止血しようとし、由子に救急車を呼ぶように伝えましたが、ちょうどその時、悲鳴を聞いて通報を受けた警察が入ってきて、鏑木が犯人であるとでっち上げられてしまったのです。
由子の記憶は、病気のせいで混乱していました。
由子は検察に「あなたの記憶違いのせいで目の前にいる犯人を取り逃すかもしれない」と言われ、法廷で証言台に立ったとき、由子は「この人が犯人です」と証言してしまったのです。
鏑木は、再審を開いて、由子に真実を証言してもらおうと考えていたのです。
それでは真犯人は誰なのか?
それは、別の殺人事件で逮捕された、足利清人という男でした。
足利は自供の中で、「鏑木に憧れて模倣した」と発言していましたが、実は鏑木が逮捕された事件の真犯人でもあったのです。
警察に撃たれた鏑木、再審と無罪の確定
鏑木と舞が話していると、警察が突入してきて、鏑木は撃たれてしまいます。
ドラマ版では足を撃たれて意識不明になりますが、小説では鏑木は死亡してしまいます。
その後、鏑木が逃走中に出会った人々が署名活動をし、井尾由子の証言や、足利の自供を取り付けたことで、意識の戻った鏑木の再審が開かれることになります。
鏑木は再審で無罪になり、裁判官は鏑木に頭を下げるのでした。
映画『正体』では、どのような結末になるか?
映画『正体』の結末では、小説のように鏑木が死んでしまうのか、ドラマ版のように命を取り留めるのか、どちらになるのでしょうか?
映画『正体』を見た感想では、「映画の最後の鏑木の言葉が印象的だった」という感想もあったことから、おそらく最後まで鏑木は生きているのではないかと予想します。
ちなみに、ドラマ版では最後の言葉は「ありがとうございました」でした。
亡くなってしまう結末だと、なんとも救いのない話になってしまいますが、そのような感想がないことからも、ドラマ版のように鏑木は生きて無罪判決を受けることができるのだろうと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
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