映画『遺書、公開。』が2025年1月31日に公開になります。
この映画『遺書公開』は、漫画が原作の、とある学校を舞台にしたサスペンスで、予告編を見ると、トイレでの死体の様子など、ホラー要素も含んだ見せ方をしているのが伝わってきます。
(漫画では中高一貫校の中学部が舞台ですが、映画では「私立灰嶺(かいれい)学園」として濁していますが、俳優の年齢や見た目から、高校が舞台であると考えられます。)
今回は、そんな映画『遺書、公開。』のあらすじを、ラスト(結末)まで、ネタバレありで見ていきたいと思います。
映画『遺書、公開。』のあらすじは?
ではまずは、公式サイトで紹介されている、映画『遺書、公開』のあらすじについて、見ていきましょう。
学級崩壊まで、あと30日。
2年D組の皆さんにつけられている数字。それは序列です––––
1学期の春、2年D組にSNSで送られてきた【序列】
──そこには生徒と担任の全員の明確な順位が示されていた。
タチの悪いイタズラだとしたら、誰が何のために決めたものなのか?犯人が分からないまま時は過ぎ、ある日──
誰もが羨む序列1位の姫山椿が学内で自殺した。
そして葬儀の次の日、クラス全員に姫山からの遺書が届く──。
死んだ姫山の遺書がなぜ教室に? 1位の彼女はそもそもなぜ自殺したのか? 遺書は本当に姫山が書いたのか?
衝撃の事態の中、姫山の自殺の真相に迫るべく、25人全員が自分の遺書をクラスメイトの前で公開することになる。
だが彼らは知らなかった。その日から、学級崩壊までのカウントダウンが始まってしまったことを…!
死者から明かされる衝撃の真実を、あなたは知りたいですか?
それでは、遺書公開を始めます──
映画『遺書、公開』公式サイト https://movies.shochiku.co.jp/ishokoukai-movie/
映画『遺書、公開。』のネタバレありのあらすじは?ラストはどうなる?
ここからは、映画『遺書、公開。』のあらすじを、ネタバレありで結末まで見ていきましょう。
始業式の朝に送られてきた【序列】
私立灰嶺(かいれい)学園2年D組の生徒たちに、1学期の始業式の朝、SNSで突然URLが送られてきます。
それを開くと、【序列】と書かれた文言と、担任も含めたクラス全員の順位と名前が書かれていました。
2年D組の教室は、その内容のことで「スクールカーストなのではないか」とざわついていましたが、クラス全員が順番に自己紹介していく中で、序列1位の姫山椿(堀未央奈)の番になった時に、空気が変わります。
序列1位の姫山椿の自殺
「よっ!1位」と序列7位の横山嵐(松本大輝)に言われた姫山は、「どうも、1位の姫山椿です」と自己紹介します。
「なんの1位なのかは全くわからないのですが、みんなと仲良くなりたいと思っているので、友達の多さで1位になれるようにがんばります!」と言って、空気を変えたのです。
そこから、姫山椿は、本当に友達の多さでは1位と言われるほど、クラスのみんなに好かれ、愛されているように見えました。
しかし、ある日突然、トイレの個室でドアノブにくくりつけたロープで、首を吊って自殺してしまいます。
(漫画では、自殺を発見する描写は、先生がトイレを上から覗いて発見したように描かれていましたが、映画では、女生徒が「キャー!」と叫び声をあげて発見したように描かれており、よりホラー感が増しています)
遺書、公開。を決めた生徒たち
木曜日に姫山椿は亡くなり、葬儀が催された後に、生徒たちは日曜日に学校に呼ばれました。
すると、教室のそれぞれの机の上には、各人に宛てた、姫山椿の遺書が置かれていたのです。
生徒たちは、姫山椿の自殺の理由を知るために、この遺書の内容をクラス内で公開していくことに決めます。
担任の序列10位の甲斐原(忍成修吾)は、これ以上問題を起こしたくないため渋りますが、クラス外に遺書の存在を秘密にすることを条件に、毎週金曜6限のLHR(ロングホームルーム)の時間に公開することになります。
遺書を公開することで、その宛名の生徒の本性が暴かれていく
第一回の遺書公開の時間、山根裕基(楽駆)は「帰る」と言ってクラスから出ていきます。
最初に遺書を公開すると手を挙げたのは、序列15位の谷地恵(兼光ほのか)でした。
谷地宛ての遺書には、「谷地さんはいつも、私の話をすごく楽しそうに聞いてくれたよね。だから私も調子に乗って、変なことを話してしまったことがあったかもしれないけど、そのことはもう忘れてください」と書かれていました。
谷地は、姫山とは仲良しグループは別でしたが、個人的に親しくしていたと自負しており、姫山はシングルマザーである母親から、暴力しかしを受けていてそれを苦にして自殺したのではないかという持論を述べます。
その時、序列3位の御門凛奈(高石あかり)が立ちあがり、「でたらめ言ってんじゃねえよ」と発言します。
御門は、自他共に認める姫山椿の親友で、谷地が姫山を自殺に追い込んだのではないかと言います。
御門が言うには、姫山椿は、片親であることを谷地に言いふらされていることで悩んでいたのです。
谷地の発言で、姫山の自殺の原因がわかったかと思っていたクラスの雰囲気が一転し、谷地が姫山の木にしていることを、言いふらした犯人を見つめるような空気になります。
続いて遺書を公開したのは、序列7位の横山嵐(松本大輝)でした。
横山宛ての遺書には、「嵐君は部活でもすばらしい成績を残しているのに、その上勉強もできて本当にすごいよね」と書かれていました。
横山は、横山嵐と姫山椿で、名前が似ていることから、配布物が入れ替わって配布されることがたまにあり、姫山椿の成績表を見たことがあったこと、成績は悪くはなかったものの1位には程遠く、勉強のことで悩んで自殺したのではないかと持論を述べました。
それに対し、クラスから横山が無神経だったから姫山が傷ついて自殺したのはないか、この場で成績のことをバラすのも無神経なのではないか、という声が上がり、横山に対して、白い目で見るような空気になります。
姫山椿はクラスのせいで死んだのでは?と疑い始める生徒たち
その時、序列16位の千蔭清一(宮世琉弥)が大声で笑い出します。
千蔭は、「このクラスのせいで死んだんじゃねーの?姫山さん」と言い出します。
「姫山さんは1位、姫山さんは2年D組が大好き、みんな勝手にそう思い込んでるからわからないかもしれないけど、普通に考えて、わざわざ人のいる時間に学校内で自殺して、誰かに頼んでまでクラスメイト全員に遺書を送りつけてくるなんて2年D組のせいで自殺したんですって言ってるようなものだと思うけど?」と持論を展開します。
千蔭は、姫山の本音は、谷地に対しては「私の親のこと言いふらしたよね?」、横山に対しては、「努力もせず勉強できていいよね」という内容なのではないかと断言し、教室の空気が一変します。
その様子を、序列25位の山根裕基(楽駆)が屋上へ続くドアの前で、イヤホンで聞いていました。
山根は実は帰っておらず、自分の机の中に携帯を残して、教室の様子を盗み聞きしていたのです。
クラスの様子を聞きながら、「姫山さん、ごめん」と呟く山根。
『遺書、公開。』犯人は?結末はどうなる?
その後も、遺書を公開するごとに、その生徒の本性が暴かれていきます。
不登校の序列24位の絹掛愛未(青島心)が、クラス全員で遺書を公開していることを知り、登校してきたことをキッカケに、事態は大きく動きます。
絹掛は、姫山がネットで匿名で日記を公開していたを知っていました。
遺書を書いた犯人は、姫山のブログの存在を知っていて、それをもとに遺書を書いたのではないか、つまり、遺書は姫山が書いたものではないのではないかと言い出したのです。
最終的に遺書を書いたのは、序列20位の廿日市くるみ(志田彩良)であることがわかりました。
『遺書、公開。』漫画と映画の違い
漫画では、ストーリー自体が廿日市目線で書かれていますので、「まさか主人公が犯人だったとは」と読者が裏切られるような内容で、とても面白く鳥肌が立ちました。
今回の映画では、主人公は序列19位の池永柊夜(吉野北人)で脇を固めるのが序列16位の千蔭清一(宮世琉弥)、序列20位の廿日市くるみ(志田彩良)ですから、ヒロインが実は犯人だったとなりますね。
最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございました!
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