有村架純さん、坂口健太郎さん出演のNetflixドラマ『さよならのつづき』が話題になっています。
最愛の恋人が亡くなった後、その恋人の心臓で、移植手術を受けた男性に出会う女性を描いた物語で、男性には妻がいるため、どのような展開になるのかとても気になるところです。
今回はそんなNetflixドラマ『さよならのつづき』について、ネタバレありで詳細なあらすじや結末まで見ていこうと思います。
第1話:プロポーズのつづき
プロポーズとバスの事故
北海道の雪山で、中町雄介(生田斗真)は恋人の菅原さえ子(有村架純)に壮大なプロポースをしようとしていました。行き道のバスの中で、「どこに行くの?」としつこく聞いてくるさえ子に、雄介は思わず、「プロポーズするならそこって決めてたんだ」と伝えてしまいます。
思いがけないプロポーズに、その場で「答えはYES!」と笑顔で答えるさえ子。
その時、バスの外で花火が上がります。雄介は広大な雪原の景色の中でプロポースをしようと考えていたのです。
花火を見ながら二人が幸せに包まれたその時、バスが雪崩に巻き込まれ、雄介は帰らぬ人となってしまいます。
雄介の心臓は、ある男性に移植されていました。その人物からの手紙を、さえ子は受け取ります。サンクスレターという、差出人や宛名をを書かない、臓器移植のお礼の手紙です。
さえ子の仕事
さえ子は株式会社茜という、北海道・小樽のコーヒー会社で働いています。テレビ会議でスペイン語を話し、社長の立石みどり(伊藤歩)にも信頼されている様子のさえ子。
ある日、取引先であるハワイのコーヒー生産者のヒロ(三浦友和)が農園を辞めると言い出し、さえ子はハワイへ向かいます。
行ってみると、コーヒー農園を辞めるという話は嘘で、雄介が亡くなったことを聞いたヒロが、心配してさえ子を呼んだのでした。
ハワイで出会ったさえ子と雄介
さえ子と雄介が出会ったのはハワイでした。数年前、ヒロの農園と取引をしたいと単身ハワイにやってきたさえ子でしたが、ヒロは取引するつもりはないと即答で断っていたのでした。
空港で落ち込むさえ子を見かけた雄介は、そこに置いてあったピアノを即興で演奏し、コーヒーを奢ってさえ子を励ましました。コーヒーの魅力を熱く語り、「コーヒーにはそういう力がある」と力説する雄介。
雄介と話して、雄介と一緒にもう一度ヒロの農園を訪れたさえ子は、ハワイを旅した時にヒロのコーヒーに出会ったこと、ヒロのコーヒーは世界一だと熱い想いを伝えます。そして、ヒロの農園でコーヒーの収穫を手伝い、ヒロに取引することを認めてもらえたのです。
雄介とさえ子はハワイで楽しい時間を過ごしますが、「海外で弱っている時に助けられて、これって運命?と思いそうだけど、そういうの嫌だから、今だけの楽しい関係で」という理由で、さえ子は連絡先などは交換しませんでした。雄介は、「その代わり、次にどこかで会ったら、恋人になって」とさえ子に約束させます。
小樽で再会したさえ子と雄介
小樽に戻ったさえ子は、仕事で連絡をもらったカフェに向かいます。するとそこには、偶然雄介が居て、驚いたさえ子は連絡先も交換せずに別れたことを後悔していたと涙を流すのでした。
ヒロに呼ばれてハワイにやってきたさえ子は、雄介との思い出の地を巡ります。
帰りの飛行機に乗りに空港にやってきたさえ子は、雄介が即興で弾いた曲を耳にします。ピアノがある場所に向かって、さえ子は走り出しました。
第2話:いのちのつづき
心臓病で入院する成瀬と、闘病を支える妻のミキ
心臓病で入院している成瀬和正(坂口健太郎)の元を、妻の成瀬ミキ(中村ゆり)が訪れます。「花火上がってるよー」と窓を開けるミキ。
「来年の夏は花火を見にいこうね」と言うミキに、「それは難しいかな」と呟く成瀬。成瀬の心臓が長くは持たないことがよくわかります。それでもミキは、「来年の夏は一緒に花火を見られると予言する」と、明るく話します。
駐車場の車へ戻ったミキの頭上をドクターヘリが飛んでいきます。ミキは、車に戻ると、堪えきれずに涙を流します。
移植手術と成瀬の変化
自宅へ戻ったミキに病院から電話がかかってきます。急いで病院へ戻ったミキは、成瀬に神様が生きろって言ってるから頑張ろうと伝えます。成瀬が心臓移植を受けることが決まりました。
移植を受けた成瀬は順調に回復し、退院することができました。
成瀬は移植手術を受けた後、性格や嗜好に変化が現れます。今まで飲めなかったコーヒーが好きになっていたのです。
休職していた大学職員の仕事へ戻る前に、成瀬はミキと一緒にハワイへ旅行に行きます。すると空港でピアノを見かけ、雄介が弾いたのと同じ曲を弾きます。その姿を見たミキは、「すごいね、弾けちゃうんだ」と驚きます。成瀬自身も戸惑っている様子です。
ハワイ出張へ来ていて、偶然ピアノの音色を聞いたさえ子(有村架純)は、ピアノのある場所へ走って向かいますが、そこには誰もいませんでした。
大学職員へ復帰した成瀬
大学職員の仕事へ復帰した成瀬は、心臓を気にしたりせずに走ったり普通の生活ができることの喜びを噛み締めています。同僚にもコーヒーを飲むようになっていることを驚かれます。また、学生生活課という部署で働いている成瀬は、空いているスペースへカフェを作って欲しいという学生の要望を聞き、実現へ向けて動き始めます。
さえ子は、雄介(生田斗真)が経営していたカフェを訪れました。雄介とカフェを共同経営していた井上健吾(奥野瑛太)に、ハワイでピアノの音色を聞いたことや、サンクスレターが届いたことなどを話します。
さえ子は、サンクスレターの返事を書きます。明るい性格の雄介を仄めかして、「少しやんちゃな心臓だと思います。困らせたりしていませんか?」と書くさえ子。
さえ子と成瀬の出会い
ある日、さえ子が通勤のために電車に乗っていると、電車が止まってしまいます。電車は一両編成で、乗客は10数人ほど。この先の線路が通れなくなっているという説明で、復旧までの時間がわからないのでホームに降りていても良いとのことでした。
ホームで景色を眺めるさえ子は、コーヒーを淹れようとしている成瀬を見かけます。コーヒーが好きになった成瀬は、ポータブルのコーヒーメーカーを買っており、それで少しイライラしている乗客たちへコーヒーを振る舞おうと考えたのです。
成瀬を手伝ったさえ子は、コーヒーについて、雄介と同じ言葉で語る成瀬に驚きます。
成瀬は、コーヒーを淹れながら、雄介の記憶がフラッシュバックするのでした。
第3話:記憶のつづき
成瀬に冷たくしたことを後悔するさえ子
コーヒーを乗客に振る舞った成瀬(坂口健太郎)は、さえ子(有村架純)に「どこかでお会いしましたよね」と伝えると、ナンパだと思ったさえ子は冷たくあしらいます。
仕事の後に健吾(奥野瑛太)のカフェを訪れたさえ子は、成瀬に冷たく接したことを後悔している様子です。成瀬が雄介(生田斗真)と全く同じことを言うのでイライラしてしまっただけで、本当に知り合いに似ているだけかもしれないし、コーヒーをあんなに素敵に振る舞ってくれて良い人だったのに、と健吾に話すさえ子。
二人は、雄介との思い出のビデオを壁に映し出し、雄介との思い出に浸るのでした。
別人のように変わった成瀬に戸惑うミキ
ミキはコーヒーメーカーを丁寧に掃除する成瀬を見て、嫌いだった物を好きになるのはいいけど、好きだったものを嫌いにならないでね、と不安な気持ちを吐露します。そんなことにはならないと、ミキを安心させようとする成瀬。
ある日、ミキ(中村ゆり)の実家のりんご農園に、小学生が収穫体験に来ました。走り回って小学生と楽しく明るく接する成瀬に、ミキは不安そうな表情をします。元々の成瀬はおとなしい性格で、「明るくなって別人みたいだ」という両親に、ミキは怒ります。
本当に別人のようになっていく成瀬のことが、心配でたまらない様子です。
さえ子と会話するようになる成瀬
さえ子は、通勤電車で会った成瀬に、先日冷たくしたことを詫びます。そしてコーヒーの仕事をしていることを伝えると、成瀬は「コーヒーの淹れ方、だめでしたよね・・?」と聞くと「はい、全然ダメでした」と即答するさえ子。成瀬は恥ずかしがります。
これをきっかけに、電車の中で会話するようになった二人は、通勤時間に、仕事の話やプライベートの話など、いろいろな話題で盛り上がるようになります。
さえ子は誕生日の前日に、サプライズをされることを聞いてしまった、どうしたらよいかと成瀬に相談します。すると、前の自分だったら気づかないふりをして驚いたふりをしたと思うけれど、それだと楽しくないので、こっちもプレゼントを用意して逆サプライズみたいにする、と、雄介が言いそうなことを言います。
そして、明日の誕生日当日におめでとうと言うことを約束した二人でしたが、当日に成瀬は急用ができてしまい、さえ子は終電まで成瀬を待ちましたが会うことはできませんでした。
雄介の記憶がフラッシュバックする成瀬
成瀬は、熱が出て倒れたミキの両親に代わり、ミキと一緒にりんご品評会に向かっていました。
ミキの運転する車が山道に差し掛かった時、成瀬は叫び声を上げて頭を抱えて震え出します。そこは、さえ子と雄介が雪崩に巻き込まれた場所でした。
病院に運ばれた成瀬は、病院の先生に移植手術を受けて、元の持ち主の記憶を持つことはあるのか聞きます。医学的には証明されていないけど、症例は報告されているのではないか?と聞くと、医者は頷きます。成瀬は、自分がどうなってしまうのか怖い、と気持ちを吐き出します。
第4話:誕生日のつづき
さえ子の誕生日に雄介が贈った言葉
まだ雄介(生田斗真)が生きている頃の、さえ子(有村架純)の誕生日。雄介は、さえ子に「今日は世界の祝日にするべき日だよね。菅原さえ子生誕祭。さえ子が生まれてきたことで、世界は明るくなってるんだよ。ありがとう。生まれてきてくれてありがとう。誕生日おめでとう」と話していました。
もう成瀬と話すのをやめようと決めるさえ子
通勤電車で、成瀬(坂口健太郎)は、さえ子に誕生日のことを謝ります。
さえ子は、成瀬に会うのは楽しみだったが、それは成瀬に会いたかったのではなく、自分が好きだった人に時々成瀬が言うことが似ているから、それを楽しみにしていたと正直な気持ちを伝えます。
でも、その人のことを好きなのか成瀬を好きなのかわからなくなったり、成瀬を好きになってしまったりしたら嫌だから、と、もう話さないようにしようと一方的に伝えます。
ミキに心臓の持ち主の記憶があることを打ち明ける成瀬
一方、ミキと一緒に花火大会に行こうとしている成瀬は、自分の中に雄介の記憶があることをミキに伝えます。ミキは気丈に、「丸ごと全部受け入れちゃいますよ」と成瀬に伝えます。
花火大会の帰り道、もし自分の愛する人が亡くなって心臓を移植されて、その移植された人が愛する人の記憶を持っていたら、自分だったら会いたいだろうな、と成瀬に話します。
仕事で関わるようになる成瀬とさえ子
ある日、さえ子は社長のみどり(伊藤歩)が泣いているのを見かけます。話を聞くと、みどりは失恋したそうで、仕事はともかく恋愛はうまくいかない運命なのだと話すみどりに対し、さえ子は、運命は最初から決められているものではなく自分の選択の結果だから、常に選択し続けようと励まします。
その後に仕事の話をする中で、みどりからさえ子にお願いしたい仕事が2つあって、今の話だとさえ子は自分で選びたい感じだろうからと、「痺れる系の大手とプレゼン対決する仕事と、あまり儲けは大きくないだろうけど将来への投資的な仕事、どっちがいい?」とさえ子に聞きます。うーん、と悩むさえ子。
仕事で大学へ向かっているさえ子。カフェを作って欲しいという要望で、その予定場所へ案内されると、そこには古い焙煎機と成瀬がいました。お互いの姿を見て、驚く成瀬とさえ子。さえ子の選択により、二人は仕事で関わることになるのです。
焙煎機をみたさえ子は、とても貴重なものだと、すぐに会社へ写真を送って連絡。すると、株式会社茜の職人である篠田(イッセー尾形)が泣いて喜び、大学へ向かったと言われます。
篠田の到着を待つ間、さえ子と成瀬は、成瀬の好みが大きな手術をしたことで変化したこと、さえ子の大好きだった恋人はもう亡くなっていることなどを話します。
台風で、大学で一晩過ごすことになった成瀬とさえ子
別の日、台風が近づいてきており慌ただしくりんごを倉庫へ運び入れるミキ(中村ゆり)。成瀬へ連絡すると、電車が止まって帰れない学生たちへ大学を解放するので、今日は泊まりになるとのことでした。
篠田が焙煎機の修理に大学へ行っていると知ったさえ子は自分も大学へ向かいます。雨と風が強くなって進めなくなり立ち往生していると、防犯カメラの映像でさえ子を見つけた成瀬が助けてくれました。
大学では、学生たちへじゃがバターやコーヒーなどを作って振る舞っており、さえ子もそれを手伝います。ひと段落したところで、図書室へ行ったさえ子はコーヒーの本を読みながら眠ってしまいます。
さえ子を図書室で見つけた成瀬は、さえ子の寝顔を眺めていると、雄介の記憶がフラッシュバックします。目が覚めたさえ子は、一瞬成瀬と雄介を間違えてしまいます。
成瀬は「言いたいことが浮かんだので言ってもいいですか?」と言い、雄介が誕生日に伝えたのと同じセリフをさえ子へ伝えます。
さえ子は驚き、「なんで・・?雄介・・?」とつぶやくのです。
第5話:嵐のつづき
成瀬の心臓が雄介のものであることに気づく成瀬とさえ子
成瀬(坂口健太郎)が「雄介(生田斗真)?」と聞き返すと、さえ子は「中町雄介。死んだ私の恋人です」と言います。
成瀬は、名前を呟きながら、自分の心臓を押さえます。「もしかして・・」とさえ子も何かに気づいた様子でしたが、そこへ篠田(イッセー尾形)がやってきて、会話が途切れてしまいます。
成瀬は、中町雄介という名前を検索し、路線バスで雪崩に巻き込まれて亡くなっていたことを知り、その場所が、自分が雪崩の景色がフラッシュバックして叫び声をあげた場所であることに気づきます。
さえ子が雄介が亡くなった場所へ花束を持って行くと、そこには成瀬も来ていました。二人はお互いにサンクスレターとその返事の手紙の内容を確認して、成瀬が移植された心臓が雄介のものであることを確信したのでした。
ちょうどその時、バスが通り過ぎてしまい、二人は長時間を山の上で過ごすことになります。
成瀬の持ってきたコーヒーメーカーでコーヒーを作ったり、成瀬の心臓の音を聞いたりして距離が近づいていく二人。
雄介の記憶が成瀬にあることを受け入れられないミキと健吾
成瀬は自宅に帰ると、ミキ(中村ゆり)に心臓をくれた人がわかったと話そうとしますが、ミキは聞きたくないと拒絶します。心臓の持ち主の記憶があったとしても、それも含めて成瀬だと思って愛していくと決めたから、違う誰かのことを具体的に聞きたくない、というミキ。
二人はお互いに謝り、お互いにありがとうと伝え合います。
成瀬の大学では、さえ子が参加してカフェの準備が着々と進んでいます。
さえ子は、仕事帰りに健吾(奥野瑛太)のカフェに行き、雄介の心臓を移植された人が分かったことなどを話します。会ってみたい?と聞きますが、健吾は会いたくないと拒否します。「雄介は雄介だろ。俺はパス。」と冷たく言う健吾に、「パスとか言わないで」と悲しい気持ちになり帰ってしまうさえ子。
さえ子が帰った後、成瀬がカフェにやってきます。成瀬は健吾を見た瞬間に何か気づいた様子で笑顔になり、健吾もまた、「もしかして成瀬さん?」と気づきます。
健吾が「もしかして俺のことも覚えてくれてるの?」と聞くと成瀬は頷き、「なんだよ、それ」と健吾は涙します。
ますます距離が近づく成瀬とさえ子
成瀬が駅へいくと、さえ子がいました。落ち込んだ様子のさえ子に、雄介なら落ち込んでいる時何をしてくれたか聞くと、ブレイクダンスみたいに踊ってくれたというさえ子。
成瀬は踊ろうとしますが、さえ子に嘘と言われて、笑い合う二人。
成瀬は、雄介の心臓の音を聞いたら気持ちが晴れるのではないかと、さえ子を抱きしめます。
成瀬は、健吾のカフェで、「妻のことは本当に愛していてそれは変わらない。でもさえ子さんに会いたい気持ちが会って、それが雄介さんの気持ちなのか自分の気持ちなのかわからない。どうしたらいいかわからない」と苦しい気持ちを吐露していたのでした。
自宅の最寄駅に着いた成瀬を、ミキが迎えに来ていました。いつもと違う様子の成瀬に不安を覚えるミキ。
第6話:運命と偶然のつづき
ある雨の日の出来事
ある雨の日。成瀬(坂口健太郎)が雨宿りをしていると、その近くでさえ子(有村架純)が雨宿りしています。ルブタンのピンヒールを濡らしたくなくて、靴を脱いでいるさえ子。
そこに雄介(生田斗真)が走ってきます。さえ子は雄介に雨宿りしているから迎えにきてと連絡したのに、傘も持たずにやってきた雄介に怒っており、二人の面白おかしい喧嘩を微笑ましく見つめる成瀬。
ミキ(中村ゆり)が迎えにきて、成瀬は、車に乗っていた傘と長靴を、さえ子と雄介にあげました。
帰りの車の中で、ミキに「受けようかな、移植手術」と伝える成瀬。さえ子と雄介の様子を見て、自分もミキと口ゲンカしたりして生きていきたいと思った成瀬なのでした。
初めて仕事をズル休みする成瀬
駅でさえ子と抱きしめあった翌日、成瀬は大学の最寄駅に着いた時に、心臓に痛みを覚えます。
痛みが引いた時に空を見上げ、同じタイミングで空を見上げるさえ子に気づいた成瀬。二人は仕事を休んで、雄介の思い出の地を巡ることにします。
病気で学校や仕事を休みがちだった成瀬は、人生でズル休みをしたことがありませんでした。初めてサボったことを嬉しそうに話す成瀬。
雄介の地元へ行き、雄介が好きだった場所を巡り、好きだったものを食べ、楽しむ二人。
さえ子も雄介の地元へ行ったことはなかったので、健吾(奥野瑛太)へLINEで聞きながら巡っていました。さえ子は健吾へ送ると言って、雄介とツーショットの写真を撮ります。
さえ子と成瀬のツーショット写真を見てしまうミキ
健吾へ送ったツーショット写真を、なんとミキ(中村ゆり)が見てしまいました。
ミキは成瀬には心臓の持ち主のことは知りたくないと言っていましたが、成瀬の様子が変わったことが気になり、雄介のことをネットニュースなどで調べていたのです。
そして、雄介の事故現場を訪れて花を手向けた後、健吾(奥野瑛太)のカフェに来ていたミキは、お会計する時に偶然健吾に届いた二人のツーショット写真を見てしまうのでした。
さえ子に成瀬と会わないようにお願いに行くミキ
別の日、さえ子が駅で電車を待っていると、ミキが「中町雄介さんの婚約者の菅原さえ子さんですよね?」と話しかけます。
ミキは、成瀬に近づくのをやめてほしいと懇願しますが、さえ子は疑われるような関係ではないし会うことはやめないと伝えます。心臓は雄介で、自分のことを覚えてくれているから会いたいのだと言うさえ子。
ミキは「不倫の方がよっぽど良かった」と泣き崩れるのでした。
心臓が悪化し、余命が長くないとわかる成瀬
成瀬はまた心臓が痛み、病院へいきます。
「この心臓はどれくらいで止まりますか」と聞く成瀬に対し、医師は「これからは年単位、月単位ではなく、週単位で人生を考えて行ってください」と伝えます。
一方、ミキに言われた言葉を引きずっているさえ子は、帰り道で足をひねって、ヒールを折ってしまいます。
成瀬におぶって送ってもらうさえ子
そこへ、成瀬が現れます。さえ子をおんぶして自宅まで送る成瀬。
成瀬は病院の後、なんとなく歩いていたら見覚えのある家を見つけて、それがさえ子の家だと分かったと言います。
女の人をおんぶするのは人生初だと言う成瀬。雄介さんとはあるでしょ?と聞く成瀬に、雄介との記憶が蘇るさえ子はそのまま眠ってしまいます。
自宅へ到着し、さえ子をソファへ下ろすと、さえ子は成瀬を抱きしめ、二人はそのままキスします。服を脱がせたところで、成瀬の手術痕を見て手が止まったさえ子。
そのまま何もせずに成瀬は帰ります。
玄関先でパタンと言う音がして行ってみると、以前成瀬に借りた傘が倒れていました。長靴と並んだ傘を見て、成瀬に借りたんだと思い出したさえ子。
成瀬もまた、さえ子の家を出る時に、傘と長靴を見て、自分に移植手術を決意するきっかけをくれたのは、さえ子と雄介のカップルだったのだと気づくのでした。
第7話:人生のつづき
熊に遭遇するさえ子
成瀬(坂口健太郎)が帰った後、お風呂上がりにドライヤーで髪を乾かすさえ子(有村架純)。モヤモヤした気持ちを吐き出すかのように、外に出て走り出します。
前を見ていなかったさえ子は、電柱に激突してひっくり返ってしまいます。
一方、成瀬は「年単位ではなく、月単位、週単位で人生を考えるようになさってください」という医師の言葉を思い出し、落ち込みながらも、薬を飲んでいます。
ひっくり返ったさえ子が立ちあがろうとすると、何かの気配を感じました。見ると、ほんの数メートル先に、大きな黒い熊がいました。
熊はゆっくりとさえ子に近づいてきます。じっと見つめたまま、動けないさえ子。その時、携帯が鳴り、熊はゆっくりと引き返していきました。
何かを決意するさえ子
怖かった、と、その場に崩れ落ちるさえ子は、空を見上げて、「何、ジタバタしてんだろ。カッコわる」と呟き、携帯の着信履歴を見て笑顔になりました。
電話をかけてきたのは、ハワイのヒロ(三浦友和)でした。
すぐにヒロに電話をかけて、今起きた出来事を伝えようとしますが、ヒロが腰を痛がったことで、話すタイミングを逃してしまいます。弱気になって、農園の先のことを考えると切なくなる、と話すヒロに、考え込むさえ子。
その時、バトカーのサイレンが鳴り、警察がたくさん駆けつけます。
さえ子は、成瀬に一本の動画を送っていました。
それは、さえ子がテレビ局に熊に遭遇したことでインタビューを受けているニュース映像でした。
成瀬の自宅では、成瀬の妻のミキ(中村ゆり)や甥っ子たちもその映像を見ていて、さえ子の会社では、さえ子の同僚たちがその映像を見ています。みどり(伊藤歩)は「さえ子・・・そのジャージはどうなの」と呟きます。
成瀬に動画を送った流れで、さえ子は「今日少しだけ会えますか?」と成瀬を誘います。
さえ子は成瀬にもう会わないと伝える
成瀬に会ったさえ子は、熊問題が起きたことで、次にどんな顔して会ったらいいのかなとか考えていたことが全部吹き飛ぶくらいになったから、良かったと話します。
あの雨の日に、気づかないうちに会っていたことを確認し合う二人。
運命だとしても、なんの運命なんだか、どこに向かってるんだか、さっぱりわからない、と話すさえ子は、もう成瀬と会わないようにする、と伝えます。
成瀬と会っていると、雄介(生田斗真)に会いたいのか成瀬に会いたいのかわからなくなって、雄介のことが好きなのか成瀬のことが好きなのかわからなくなる、と話すさえ子は、成瀬が抱えているのと同じ気持ちを抱えているのがよくわかります。
さえ子は、何かの決意を固めて、みどりに相談に行きますが、みどりからは「相談とか言って、もう決めてる顔してる」と言われます。
成瀬の大学には、さえ子の同僚が新しい担当として、やってきました。成瀬はさえ子が初めて仕事で大学に来た時のことを思い出しています。
成瀬は、雄介が亡くなった場所に行き、「ずっとあなたと生きていけなくて、すみません。雄介さんは残された時間をどうしたですか」と呟いています。
さえ子は引っ越しをするようで、部屋は全て片付けられ、スーツケースを抱えてどこかに行くようです。
成瀬がさえ子の家にやってきますが、そこはもう引き払われた後でした。成瀬は、健吾(奥野瑛太)のカフェにやってきて、さえ子がどうしているか聞きますが、言葉を濁す健吾。
さえ子にどうしても伝えたいことがあるという成瀬に、もうさえ子が会わないと決めたのだからそっとしておいてあげて、と言う健吾。
成瀬は、席に置かれたコーヒーカップを見て、さえ子がさっきまでカフェにいたことを悟ります。
そして、全力で追いかけようとしますが、心臓が痛くなり、道で倒れてしまいます。
第8話:さよならのつづき
ハワイで働くさえ子の元に訪れる成瀬
さえ子(有村架純)はハワイのヒロ(三浦友和)の農園で働いていました。いつも通り気丈に振る舞っていますが、酔っ払うと泣いたり笑ったり大変だと、現地の従業員がヒロに伝えており、からかわれています。
その時、一本の電話がかかって来て、その電話を切ると、道の向こうから成瀬(坂口健太郎)が歩いてやってきます。
驚くさえ子に、成瀬は、体の調子がとても良くて、もうすぐ雄介(生田斗真)の記憶が消えてしまいそうだから、雄介としてやってきた、3日間だけ、ここで雄介として過ごさせてほしいと説明します。
ヒロにこれまでの出来事を説明した成瀬とさえ子。
ヒロは、「俺は信じるよ。さえ子は幸せなんじゃないか?大切な人との別れは、いつか必ずくる。さえ子はお別れがちゃんんとできるから幸せなんじゃないか?」と伝えます。
そして、仕事のことはいいから、この3日間どう過ごすかしっかり考えて過ごして、と伝えるのです。
二人は、さえ子の自宅で一緒に料理を作って、楽しく過ごします。
成瀬のついた嘘
明け方、外に出たさえ子は、成瀬がやってくる前にかかってきた電話を思い出していました。
電話は成瀬の妻のミキ(中村ゆり)からでした。成瀬がもうすぐさえ子の元に到着すること、とても調子が良いから雄介の記憶がなくなるというのは嘘で、とても調子が悪く、いつ心臓が止まってもおかしくないことなどを伝えるものでした。
それだけ体の調子が悪いのに、さえ子に会いに行きたいといった成瀬の希望をミキが叶えたのは、自分の愛はそんじょそこらの愛じゃないから、とミキは説明します。
そして、お酒は絶対飲ませないで、走ったり重いものを持たせたりは絶対しないで、セックスは命を落とす危険がありますと泣きながらさえ子に伝えます。なぜ、さえ子にこのことを伝えているかというと、成瀬に命を落として欲しくないからもありますが、ミキはさえ子にも苦しんで欲しいからだと言います。
成瀬の命を懸けた嘘に、しっかり向き合ってほしいのだと伝えます。
雄介の弾いたメロディの意味
成瀬とさえ子は、お昼はヒロの農園でバーベキューをして、フラダンスを踊り楽しく過ごしています。
そして、夜は、成瀬の心臓の音を聞くさえ子。その姿勢が「Tだね。」と言う成瀬に、泣き笑いながら「そうだね。」と答えるさえ子。
そのまま二人は眠りにつきます。
翌日、空港を二人で歩きながら、雄介が初めて会ったときに弾いたメロディは何だったんだろうと話すさえ子。
ピアノまで辿り着いた時、そのメロディについて、成瀬が説明します。
雄介が初めてさえ子にあった時、さえ子は泣いていました。うまくいかないこと、悔しいことがあった様子のさえ子に、何かしたいと思った雄介は、ピアノの鍵盤に書かれたアルファベットで、「SMILE」と弾いていたのでした。
「さえ子、SMILEだよ。これから先もずっと」と話す成瀬。涙を流しながらピアノを聴くさえ子。
そのメロディの後に、雄介が弾いたのと同じく、I want you backのメロディを弾いていましたが、終盤で間違えて弾けなくなりました。
これが雄介の記憶が消えかけているという成瀬の嘘だったのかはわかりませんが、成瀬はピアノを弾くのをやめ、さえ子と向き合います。
「成瀬さんがこの世界に居てくれて良かった」と話すさえ子は、握手をし、お互いに別れを告げます。
北海道に戻った成瀬を、ミキが泣きながら出迎え、雪の中で二人は抱きしめ合います。
成瀬の死と、さえ子とミキのこれから
春が来て、夏、秋と季節が移り変わった頃、成瀬はミキの実家のリンゴ農園で車椅子に座っています。
甥っ子が赤く大きく実ったりんごを一つ持って来てくれて、それを「ありがとう」と受け取った成瀬は、そのまま眠るように息を引き取ります。
ちょうどその時、ハワイでコーヒー農園にいたさえ子は、大きくかかった虹を見つけます。
さえ子は、健吾のカフェにやって来ました。
さえ子は健吾に「間違ってたらごめんね。今度は同じ人を好きにならないようにしようね」と話します。「そうだね」と答える健吾。健吾が愛していたのは雄介なのでした。
雄介が育てていたコーヒーの鉢に水をやろうとして、コーヒーチェリー(コーヒーの赤い実)が実っているのを見つけたさえ子は、健吾と顔を見合わせます。
雄介が生前に、「コーヒーチェリーとか実ったら泣いちゃう」と話していた、その実が実ったのでした。
さえ子は株式会社茜にやって来ます。みどりは、なんと妊娠しており、恋愛はうまくいかない運命だと話していたみどりが選択をし続けた結果、ママになっていたのでした。
さえ子は電車に乗ってどこかに向かっています。
携帯で、ミキからのショートメッセージで、「りんごの収穫で忙しく人手が足りません。10月6日からです。お待ちしています。」と書かれているのを見て、「なんなのこれ。意味わかんない」と呟くさえ子。
どうやら、ミキに呼ばれて小樽に帰ってきたようです。
駅に着くと、ミキが車で迎えに来ていました。
乗って、とそっけなく言うミキ。ちょっと意味がわからないんですけど、と言うさえ子に、「どっかに、私に借りがあるやついないかなと思って。あ、いたいた、菅原さえ子。ってこと」と話すミキ。
そっか、と納得するさえ子。
「毎年お願いね、収穫」と言うミキに驚くさえ子ですが、「毎年会いたいし」と言われて、「わかった」と返事し、笑いあう二人なのでした。
まとめ
Netflixドラマ『さよならのつづき』について、ネタバレありで詳しいあらすじを結末まで見ていきました。
・雄介(生田斗真)は、さえ子(有村架純)にプロポーズした直後に、路線バスで雪崩に巻き込まれて亡くなってしまう。
・雄介(生田斗真)の心臓は成瀬(坂口健太郎)に移植される。
・心臓移植を受けた成瀬(坂口健太郎)は雄介(生田斗真)の記憶を持つようになる。
・さえ子(有村架純)は、成瀬(坂口健太郎)が雄介(生田斗真)と同じことを言ったりすることに最初は戸惑っていたが、惹かれるようになり会話をするようになる。
・さえ子(有村架純)は、成瀬(坂口健太郎)に会うのをやめようとするが、仕事で関わるようになる。
・さえ子(有村架純)と成瀬(坂口健太郎)は、成瀬の心臓が雄介(生田斗真)のものであると気づき、より一層お互いに惹かれあってしまう。
・さえ子(有村架純)は、成瀬(坂口健太郎)と会わないと決め、ハワイへ働きに行くが、心臓が弱ってもう長くない成瀬はさえ子に会いにくる。
・雄介(生田斗真)がさえ子(有村架純)に初めて会った日に弾いたメロディは、鍵盤に書かれた文字を「SMILE」の順番で弾いたものだった。
・最終回で成瀬(坂口健太郎)は亡くなってしまうが、ミキ(中村ゆり)は毎年りんごの収穫の手伝いに来るようにさえ子(有村架純)に伝える。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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