6月7日に公開された映画「かくしごと」で、女優の杏さんが主演されています。
杏さんといえば、フランスパリに移住し子育てをしていることで有名ですね。
今回の映画では、杏さんは、偶然出会った男の子を、我が子として育てる母親を演じます。
あらすじや、結末がどうなるのか?気になりますね!
今回は、映画『かくしごと』の原作である、北國浩二さん原作の『嘘』のあらすじを交えながら、映画の結末がどうなっていくのかみていきたいと思います。
後半は、ネタバレや結末を含む内容となっておりますので、ご注意ください!
杏プロフィール
名前:杏(あん)
生年月日:1986年4月14日(38歳)
出身地:東京都
身長:174cm
血液型:A型
杏はフランスに子どもたちと移住している!子供は何人?何歳?
杏さんは、フランスに子供たちと移住していることで有名ですよね。
お子さんは何人いて、何歳なのでしょうか?調べて見ました。
杏さんは、2016年5月16日に、第一子、第二子となる双子の女の子を出産しています。今7歳で、日本でいえば小学校2年生ですね。
また、2017年11月上旬に、第三子となる男の子を出産しています。今6歳で、日本でいえば小学校1年生の年ですね。
双子を含む年子の子供達3人を連れて、フランスに移住ってすごい勇気ですよね!
映画「かくしごと」のあらすじは?
続いて、映画「かくしごと」のあらすじについて見ていきます。
杏さん演じる主人公の千紗子は、父親と長年の確執を抱えています。
その父親が認知症を患い、介護のために実家へ戻った千紗子。
田舎で友人の運転する車に乗っている時に、友人が急ブレーキをかけます。
見てみると、そこには倒れている少年がいました。
飲酒運転をしていたことから、少年を自宅へ運ぶ二人。少年は記憶喪失になっていますが、身体中傷だらけで、足首にはロープが巻かれており、どうやら虐待を受けていたようです。
その少年を守るために、自分が母親だと少年に嘘をつき、一緒に暮らし始める千紗子。
二人は、どうなっていくのでしょうか。
絵本作家の千紗子(杏)は、長年絶縁状態にあった父・孝蔵(奥田瑛二)が認知症を発症したため、渋々田舎に戻る。他人のような父親との同居に辟易する日々を送っていたある日、事故で記憶を失ってしまった少年(中須翔真)を助けた千紗子は彼の身体に虐待の痕を見つける。少年を守るため、千紗子は自分が母親だと嘘をつき、一緒に暮らし始めるのだった。 次第に心を通わせ、新しい家族のかたちを育んでいく三人。しかし、その幸せな生活は長くは続かなかった─。
映画『かくしごと』公式サイト
映画「かくしごと」の出演者は?
かくしごとの出演者については、以下の通りです。
主人公:里谷千紗子 (杏)
千紗子が育てる男の子:犬養洋一/里谷拓未(中須翔真)
千紗子の友人:野々村久江(佐津川愛美)
千紗子の父親を診ている医者:亀田義和(酒向 芳)
男の子の父親:犬養安雄(安藤政信)
千紗子の父親:里谷孝蔵(奥田瑛二)
映画「かくしごと」の原作、北國浩二『嘘』のあらすじ、ネタバレ、結末は?
映画『かくしごと』の原作は、北國浩二さんの『嘘』という小説です。
ここからは、小説『嘘』からわかる、あらすじやネタバレ、結末を書いていきます。
かなり詳細にネタバレしますので、知りたくない方は、ぜひ映画を見た後に読んでいただけますと幸いです。
小説『嘘』のあらすじは、映画『かくしごと』のあらすじと概ね同じです。
認知症の父親、孝蔵を介護するために、田舎にある実家に戻った千紗子。彼女は、幼馴染の久江と飲んだ帰りに、久江の運転する車で、びしょ濡れの少年とぶつかってしまいます。
久江は公務員で、飲酒運転で人身事故を起こしたなんてことがわかったら、職を失ってしまいます。シングルマザーで一人息子を育てている久江は、事故を無かったことにしたいと千紗子に懇願。
少年は車とぶつかったと言っても、ごく軽傷で、それよりも身体中にタバコを押し付けられた火傷や殴られた痕などの、虐待の傷跡があり、そちらの方がよっぽど酷いのです。
気を失った少年を、千紗子と久江は千紗子の自宅まで運びます。そして、少年の虐待の跡を見つけた千紗子は、次第に、少年を我が子として育てていきたいと感じ始めるのです。
千紗子は、実は、純という一人息子を水の事故で亡くしていました。
純を結婚前に妊娠したことで、それまでもぶつかることの多かった孝蔵と、決定的な仲違いをしてしまった千紗子は、実家に寄りつくことはなくなり、駆け落ちのような形で結婚していたのです。
少年は、事故の前の記憶を失っており、そのことも、千紗子が我が子として育てたいと思うきっかけになりました。千紗子は少年を拓未と名付けます。
そして、千紗子と拓未、そして孝蔵の3人での共同生活が始まります。
孝蔵は、認知症は進行していますが、拓未との生活の中では、拓未の存在を自然と受け入れていることが伺えます。
拓未もまた、最初こそ孝蔵の厳しそうな見た目や、ガツガツと食べこぼすような荒っぽさに恐れを抱いていましたが、次第に心を開き、認知症の孝蔵を支えていくようになるのです。
千紗子は、孝蔵に対し心を閉ざしていましたが、拓未と3人での生活が始まったことで、拓未をきっかけに心を少しずつ開いていくことができるようになるのです。
小説『嘘』では、奇妙な共同生活の中で、3人が心を通わせていったり、時には認知症の孝蔵が自分を取り戻し、千紗子と本音でぶつかり合う場面も描かれます。
私は『嘘』を文庫本で読んだのですが、406ページ中の347ページまでが、そんな3人の色々ありながらも平和なやりとりで進みます。急展開が起きるのは、最後の60ページほどです。
ある日突然、拓未の本当の父親が千紗子を訪ねてきます。
千紗子は実は、拓未を自分の元で育てようと決心する前に、拓未の両親に会いに行っています。
拓未は、千紗子と久江が車で跳ねる前、家族で川にバーベキューに来ており、橋の上から両親からバンジージャンプのような格好で宙吊りにされていたのです。
そしてロープが切れて川へ落ちた拓未。
両親は、拓未(本当の名前は、犬養洋一)が勝手にバンジージャンプの真似事をして川に落ちたと説明し、最初こそ捜索に参加しますが、仕事があるからとすぐに自宅に帰ってしまい、捜索は警察だけでしている状況でした。
千紗子は、市役所勤務の久江に頼み、両親の自宅を突き止め、犬養洋一を拾った二日後には両親に会いに行きました。そこで、近所の人から洋一が母親の連れ子であり、今の父親とは血がつながっていないことを聞きます。そして、洋一が虐待されていた事実を耳にするのです。
ある人は、洋一がコンビニの駐車場で、両親から熱々のおでんを口の中に押し込まれていたと話します。
母親に羽交い締めにされ、父親から口の中におでんを押し込められていた洋一。それを見た人は注意しますが、「これは罰ゲームです」と洋一から言われ、それ以上何も言えなくなってしまいます。
またある人は、「昨日は保険会社の人を怒鳴りつけている声を聞いた」と話します。洋一がいなくなって、まだ2日しか経っていないのに、保険会社へ死亡保険金を払えと怒鳴っていたのです。
その人は、「保険金目当てで殺したんじゃないかって噂もあるよ」と口にします。
千紗子が会いに行ったとき、自宅には両親の実の子である、洋一にとっては弟(4歳)がいたのですが、缶酎ハイを飲んでいた父親が、その子に缶酎ハイを飲ませたり、タバコの煙を耳に吹きかけて笑わせているのを目にします。
とにかく、小説を読むのも嫌になるような、酷い環境でした。
そんな環境に、洋一を戻すわけにはいかないと、千紗子は自分の手で育てることを決意したのです。
ではなぜ、洋一の父親は千紗子の自宅がわかったのか。
千紗子は絵本作家なのですが、洋一の父親は、洋一の弟の保育園で、千紗子が絵本作家として紹介されている保育園協会の会報を見つけたのです。
千紗子は、洋一の両親を訪ねた時に、「子どもを亡くした親の自助会」から来たと嘘をついていました。見舞い金を出すための事前調査と称して、洋一がどのように育てられていたのか、その様子を二人に直接探りを入れていたのです。最終的には、入るのに入会金がいるという話題を出したことで、怒り狂った少年の母親から追い返されていた千紗子。
洋一の父親は、千紗子を保育園協会の会報で見つけ、怒鳴り込みに来たのです。
そして、千紗子の自宅を突き止めた父親は、洋一を見つけてしまいます。
千紗子に、洋一を誘拐したことを黙っておくし、洋一をあげるから、と言って一億円を要求する父親。あまりにも法外な要求に千紗子はできないと告げると、父親は発狂し、千紗子の首を絞めます。
すると、洋一が父親を後ろからその場にあった小刀で刺してしまうのです。
千紗子は、倒れて動かなくなった洋一の父親の背中から小刀を抜き、何度も何度も突き刺します。
千紗子は洋一を庇おうと、自分の手で洋一の父親を殺そうとするのです。
事件のあと、千紗子は自首し刑務所に入ります。
そして、小説の最後では、千紗子は刑期を終え、拓未(洋一)とまた一緒に暮らし始めます。
この小説のタイトルがなぜ『嘘』というタイトルなのか。それは、小説の一番最後でわかります。
犬養洋一が記憶を失っていたのは、実は本人がついた、嘘だったのです。
洋一は、ずっと記憶がありました。両親から虐待を受け、酷い生活を強いられていた洋一は、目の前に突然現れた女神のような千紗子に、記憶を失くしたと嘘をついたのです。
アニメ映画『かくしごと』との関係は?
「かくしごと」と検索すると、アニメ映画の「劇場編集版 かくしごと ーひめごとはなんですかー」と言う映画が出てきます。
同じ題名なので、気になって調べてみたのですが、これは、どうやら全く別の作品のようです。
こちらは、2021年の7月に公開されており、漫画家の父親と娘の物語でした。
父親は、漫画家であることを娘に隠しており、それがかくしごとという題名に繋がっているようです。
まったく同じ題名なので、何か関係があるのかなと思いましたが、別の作品でしたので、検索する際は注意が必要ですね!
映画『かくしごと』の、結末は原作とは異なる(映画公開後、追記)
映画『かくしごと』と小説『嘘』の結末は異なります。
小説『嘘』では、犬養洋一は記憶を失っていないのに、ずっと嘘をついて記憶を失ったふりをしています。それがラスト1行で読者だけにわかり、読者は、タイトルの意味を知るのです。
小説の最後に、洋一が千紗子を初めて見るシーン、気を失ってから初めて目を覚ますシーンがあります。その時に、自分の名前を聞かれた洋一が、千紗子に「忘れた」というのですが、それが、洋一が初めて千紗子についた嘘だった、とラスト1行で明かされるのです。
小説では、登場人物たちは、洋一は本当に記憶を失っていると思っていますし、疑っているひとはいるかもしれませんが、その人たちに洋一はその嘘を明かしませんし、洋一の嘘を知るのは読者だけ、という設定です。
しかし、映画ではその部分が小説とは異なります。
映画では、洋一の父親殺しの裁判の中で、洋一が法廷に立ちます。その時に、「僕の名前は犬養洋一です」と自ら、記憶をなくしていないことを明かすのです。でも自分の母親は千紗子だと語る洋一。そこで、千紗子の目からは涙がこぼれます。
ここが、映画『かくしごと』と小説『嘘』の異なるラストです。
映画『あんのこと』との関係は?
同日に公開された映画『あんのこと』も話題になっていますね。
映画『かくしごと』の主演が女優の杏さんで、映画『あんのこと』の主人公が香川杏という名前なので、紛らわしいのですが、二つは無関係の映画です。
映画『あんのこと』はひらがなで名前を表記しており、「杏のこと」という題名で映画『かくしごと』について書かれている記事などもあったのですが、内容は『かくしごと』について書かれていました。
まとめ
映画『かくしごと』について、みていきました。
・千紗子は父親の介護のため田舎へ戻った。
・友人が飲酒運転する車でぶつかってしまった少年を、我が子として育てる。
・映画は小説とはラストが異なる。
実生活では、3児の母である杏さんが、母親のふりをする今回の作品は、とても話題になりそうですね。
そして、複雑な家庭環境の人々の関係が、どのようになっていくのかも気になります。
6月7日(金)から公開されていますので、ぜひ劇場でお楽しみくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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